ミケーレ・マリエスキ《ヴィン岸から見たリアルト橋》、1737年頃、エルミタージュ美術館 [Venezia]
図録の写真と比べて、赤味が強く感じられるのですが、所蔵館の画像なのでとりあず。

ミケーレ・マリエスキ《ヴィン岸から見たリアルト橋》、1737年頃、油彩・カンヴァス、131×196cm、エルミタージュ美術館
画面右でぐっと奥へ向かう大運河のうねり具合は、まるで魚眼レンズで捉えられた風景のようです。
エルミタージュ美術館の同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.hermitagemuseum.org/fcgi-bin/db2www/fullSize.mac/fullSize?selLang=English&dlViewId=L%2B40BO$MLBIJ7LC3TI&size=big&selCateg=picture&dlCategId=UUVYDGIQVOWA4PEQ&comeFrom=browse
http://www.hermitagemuseum.org/fcgi-bin/db2www/descrPage.mac/descrPage?selLang=English&indexClass=PICTURE_EN&PID=GJ-176&numView=1&ID_NUM=17&thumbFile=%2Ftmplobs%2FUUVYDGIQVOWA4PEQ6.jpg&embViewVer=last&comeFrom=quick&sorting=no&thumbId=6&numResults=24&tmCond=Marieschi&searchIndex=TAGFILEN&author=Marieschi%2C%26%2332%3BMichele%26%2332%3BGiovanni
ちょっとURLが長めですが。
実作と対面して色味を確認するのが楽しみです。
この作品について、もう少し色味の落ち着いた画像と、作品解説のあるサイトを見つけました。
Terminartors
http://www.terminartors.com/artworkprofile/Marieschi_Michele-The_Rialto_Bridge_from_the_Riva_del_Vin
同解説によれば、この作品は、最初カナレット、その後ベルナルド・ベロットの作品と考えられていたとのことです。

ミケーレ・マリエスキ《ヴィン岸から見たリアルト橋》、1737年頃、油彩・カンヴァス、131×196cm、エルミタージュ美術館
画面右でぐっと奥へ向かう大運河のうねり具合は、まるで魚眼レンズで捉えられた風景のようです。
エルミタージュ美術館の同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.hermitagemuseum.org/fcgi-bin/db2www/fullSize.mac/fullSize?selLang=English&dlViewId=L%2B40BO$MLBIJ7LC3TI&size=big&selCateg=picture&dlCategId=UUVYDGIQVOWA4PEQ&comeFrom=browse
http://www.hermitagemuseum.org/fcgi-bin/db2www/descrPage.mac/descrPage?selLang=English&indexClass=PICTURE_EN&PID=GJ-176&numView=1&ID_NUM=17&thumbFile=%2Ftmplobs%2FUUVYDGIQVOWA4PEQ6.jpg&embViewVer=last&comeFrom=quick&sorting=no&thumbId=6&numResults=24&tmCond=Marieschi&searchIndex=TAGFILEN&author=Marieschi%2C%26%2332%3BMichele%26%2332%3BGiovanni
ちょっとURLが長めですが。
実作と対面して色味を確認するのが楽しみです。
この作品について、もう少し色味の落ち着いた画像と、作品解説のあるサイトを見つけました。
Terminartors
http://www.terminartors.com/artworkprofile/Marieschi_Michele-The_Rialto_Bridge_from_the_Riva_del_Vin
同解説によれば、この作品は、最初カナレット、その後ベルナルド・ベロットの作品と考えられていたとのことです。
ミケーレ・マリエスキ《大運河入口とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会、東を望む》、1735年頃、ルーヴル美術館 [Venezia]
マリエスキのルーヴル美術館所蔵作品を紹介します。

ミケーレ・マリエスキ《大運河入口とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会、東を望む》、1735年頃、油彩・カンヴァス、124×213cm、ルーヴル美術館
ルーヴル美術館の同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://cartelfr.louvre.fr/cartelfr/visite?srv=car_not_frame&idNotice=1816&langue=fr
解説文より、最近まで「カナレット作」と考えられていたことがわかります。
以下の展示風景の写真も興味深いものです。
http://cartelfr.louvre.fr/cartelfr/visite?srv=sal_frame&idSalle=39&langue=fr

ミケーレ・マリエスキ《大運河入口とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会、東を望む》、1735年頃、油彩・カンヴァス、124×213cm、ルーヴル美術館
ルーヴル美術館の同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://cartelfr.louvre.fr/cartelfr/visite?srv=car_not_frame&idNotice=1816&langue=fr
解説文より、最近まで「カナレット作」と考えられていたことがわかります。
以下の展示風景の写真も興味深いものです。
http://cartelfr.louvre.fr/cartelfr/visite?srv=sal_frame&idSalle=39&langue=fr
ミケーレ・マリエスキ《ドージェ宮の中庭》、1736年、個人蔵(イタリア) [Venezia]
ミケーレ・マリエスキは、本展で紹介されている画家の中で、グアルディと並んで「カナレットの競合者」と称するのがしっくりくる作家です。
マリエスキの作品に、先週の金曜日に紹介したアントニオ・ジョリと同じ構図の作品があります。ただし、制作年はこちらの方が先です。

ミケーレ・マリエスキ《ドージェ宮の中庭》、1736年、油彩・カンヴァス、118.5×180.7cm、個人蔵(イタリア)
画像の出所は、クリスティーズのオークション記録のページです。
拡大図版は以下のサイトでご覧ください。
CHRISTIE'S
http://www.christies.com/LotFinder/lot_details.aspx?intObjectID=5221760
2009年7月7日のロンドンでのオークションで、2,169,250ポンド(1ポンド140円で換算して約3億円)。比較的最近、市場に出た作品である、といえます。
残念ながら、この作品はワシントン会場には出品されません。
マリエスキの作品は図録に6点掲載されており、そのうちワシントン会場には4点が出品。うち2点がワシントン会場のみで、ここに紹介する1点がロンドン会場のみの展示です。そして、あろうことかルーヴル美術館所蔵の1点は両会場とも不出品となっています。出品交渉がうまくいかなかったのでしょうか。
ワシントン、ナショナル・ギャラリーの記者用画像、つまりいつも利用している「F Stops」で紹介されている2点のマリエスキ作品には、この画家の特色が十分には発揮されていないように思われます。
カメラ・オブスクーラ越しに眺められたかのような遠近法と重厚感のある色彩。ルーヴル美術館やエルミタージュ美術館所蔵のマリエスキ作品にそれらが感じられます。
明日も、記者用画像以外のマリエスキ作品を紹介します。
マリエスキの作品に、先週の金曜日に紹介したアントニオ・ジョリと同じ構図の作品があります。ただし、制作年はこちらの方が先です。

ミケーレ・マリエスキ《ドージェ宮の中庭》、1736年、油彩・カンヴァス、118.5×180.7cm、個人蔵(イタリア)
画像の出所は、クリスティーズのオークション記録のページです。
拡大図版は以下のサイトでご覧ください。
CHRISTIE'S
http://www.christies.com/LotFinder/lot_details.aspx?intObjectID=5221760
2009年7月7日のロンドンでのオークションで、2,169,250ポンド(1ポンド140円で換算して約3億円)。比較的最近、市場に出た作品である、といえます。
残念ながら、この作品はワシントン会場には出品されません。
マリエスキの作品は図録に6点掲載されており、そのうちワシントン会場には4点が出品。うち2点がワシントン会場のみで、ここに紹介する1点がロンドン会場のみの展示です。そして、あろうことかルーヴル美術館所蔵の1点は両会場とも不出品となっています。出品交渉がうまくいかなかったのでしょうか。
ワシントン、ナショナル・ギャラリーの記者用画像、つまりいつも利用している「F Stops」で紹介されている2点のマリエスキ作品には、この画家の特色が十分には発揮されていないように思われます。
カメラ・オブスクーラ越しに眺められたかのような遠近法と重厚感のある色彩。ルーヴル美術館やエルミタージュ美術館所蔵のマリエスキ作品にそれらが感じられます。
明日も、記者用画像以外のマリエスキ作品を紹介します。
アントニオ・ジョリ《1741年4月17日、ドゥカーレ宮殿中庭でのローマ教皇大使ジョヴァンニ・フランチェスコ・ストッパーニと上院議員たちの参列》、1742年頃、ワシントン、ナショナル・ギャラリー [Venezia]
アントニオ・ジョリの作品をもう1点。

アントニオ・ジョリ《1741年4月17日、ドゥカーレ宮殿中庭でのローマ教皇大使ジョヴァンニ・フランチェスコ・ストッパーニと上院議員たちの参列》、1742年頃、油彩・カンヴァス、160.7×221.6 cm、 ワシントン、ナショナル・ギャラリー
遠近法が強調されている上、建物の奥の方までかなりはっきりと描かれているので、異様な光景に見えます。
ワシントン、ナショナル・ギャラリーの同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.nga.gov/fcgi-bin/tinfo_f?object=32586
http://www.nga.gov/fcgi-bin/timage_f?object=32586&image=5164&c=
ウィキペディアの「ドゥカーレ宮殿」の項目から、ヴェネツィア市立美術館財団のサイトへのリンクを見つけました。
http://www.museiciviciveneziani.it/frame.asp?musid=8&sezione=musei
右側の"viaggio multimediale" から、同宮殿をヴァーチャル散策できます。
ジョリの絵と同じ光景が見られるでしょうか。

アントニオ・ジョリ《1741年4月17日、ドゥカーレ宮殿中庭でのローマ教皇大使ジョヴァンニ・フランチェスコ・ストッパーニと上院議員たちの参列》、1742年頃、油彩・カンヴァス、160.7×221.6 cm、 ワシントン、ナショナル・ギャラリー
遠近法が強調されている上、建物の奥の方までかなりはっきりと描かれているので、異様な光景に見えます。
ワシントン、ナショナル・ギャラリーの同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.nga.gov/fcgi-bin/tinfo_f?object=32586
http://www.nga.gov/fcgi-bin/timage_f?object=32586&image=5164&c=
ウィキペディアの「ドゥカーレ宮殿」の項目から、ヴェネツィア市立美術館財団のサイトへのリンクを見つけました。
http://www.museiciviciveneziani.it/frame.asp?musid=8&sezione=musei
右側の"viaggio multimediale" から、同宮殿をヴァーチャル散策できます。
ジョリの絵と同じ光景が見られるでしょうか。
アントニオ・ジョリ《1741年4月17日、ローマ教皇大使ジョヴァンニ・フランチェスコ・ストッパーニの公式訪問とサン・マルコ水域および岸辺》、1742年頃、ワシントン、ナショナル・ギャラリー [Venezia]
アントニオ・ジョリは、1756年のヴェネツィア絵画彫刻アカデミーの創立メンバーの1人としても記録に残っている画家です。
ヴェネツィアに限らず、ヴェローナやナポリなどイタリア各地の風景を描いているようです。
ベディントン曰く、
「カナレットがヴェネトを離れたのが2度だけだったのに対し、ジョリは同時代人の中では最も広く旅した18世紀のイタリアの風景画家と言えるだろう。」(「ヴェネツィア」展図録、p. 103.)
"While Canaletto only left the Veneto twice, albeit for protracted periods, his contemporary Joli was the most widely traveled of the Italian view painters of the eighteenth century." (p. 103.)
実際、ドレスデン、ロンドン、マドリードなども訪れています。
そんな彼の作品で「ヴェネツィア」展に出品されている2点のうちの1点が、

アントニオ・ジョリ《1741年4月17日、ローマ教皇大使ジョヴァンニ・フランチェスコ・ストッパーニの公式訪問とサン・マルコ水域および岸辺》、1742年頃、油彩・カンヴァス、160.7×221.6cm、ワシントン、ナショナル・ギャラリー
です。
建物の線の強い、やや色彩に自然さを欠いた絵だと思います。
画像の入手元は「F Stops」。
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-015.jpg
ワシントン、ナショナル・ギャラリーの同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.nga.gov/fcgi-bin/tinfo_f?object=32587
http://www.nga.gov/fcgi-bin/timage_f?object=32587&image=5174&c=
本展出品作は2点ともワシントン、ナショナル・ギャラリーの所蔵作品でした。
ヴェネツィアに限らず、ヴェローナやナポリなどイタリア各地の風景を描いているようです。
ベディントン曰く、
「カナレットがヴェネトを離れたのが2度だけだったのに対し、ジョリは同時代人の中では最も広く旅した18世紀のイタリアの風景画家と言えるだろう。」(「ヴェネツィア」展図録、p. 103.)
"While Canaletto only left the Veneto twice, albeit for protracted periods, his contemporary Joli was the most widely traveled of the Italian view painters of the eighteenth century." (p. 103.)
実際、ドレスデン、ロンドン、マドリードなども訪れています。
そんな彼の作品で「ヴェネツィア」展に出品されている2点のうちの1点が、
アントニオ・ジョリ《1741年4月17日、ローマ教皇大使ジョヴァンニ・フランチェスコ・ストッパーニの公式訪問とサン・マルコ水域および岸辺》、1742年頃、油彩・カンヴァス、160.7×221.6cm、ワシントン、ナショナル・ギャラリー
です。
建物の線の強い、やや色彩に自然さを欠いた絵だと思います。
画像の入手元は「F Stops」。
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-015.jpg
ワシントン、ナショナル・ギャラリーの同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.nga.gov/fcgi-bin/tinfo_f?object=32587
http://www.nga.gov/fcgi-bin/timage_f?object=32587&image=5174&c=
本展出品作は2点ともワシントン、ナショナル・ギャラリーの所蔵作品でした。
チマローリ《1740年2月16日、ザクセンのフリードリヒ・クリスティアンの到着を祝ってサン・マルコ広場で雄牛を追う人々》、1740年、個人蔵 [Venezia]
カナレットの協力者として紹介されている画家がチマローリです。

© Photo National Gallery, London / courtesy of the owner
チマローリ《1740年2月16日、ザクセンのフリードリヒ・クリスティアンの到着を祝ってサン・マルコ広場で雄牛を追う人々》、1740年、油彩・カンヴァス、153×202.5cm、個人蔵(イギリス)
画像の入手元は「F Stops」。
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-027.jpg
ウィキペディアのチマローリについての解説は、イタリア語版の方が英語版よりちょっとだけ充実しています。
http://it.wikipedia.org/wiki/Giovanni_Battista_Cimaroli
http://en.wikipedia.org/wiki/Giovanni_Battista_Cimaroli
主に背景画の担当だったこと、その後イギリスへ渡って多くの注文制作を行ったことなどが読み取られます。
展覧会出品作は本作1点のみ。
図録の解説によれば、この画家が注目されるようになったこと自体最近の話で、1999年に71点の作品を掲載してカタログ・レゾネ(作品総目録)化が試みられていますが、その後にも、まだまだ新しい作品が見つかっている状況とのことです(「ヴェネツィア」展図録、p. 100.)。
そうした理由のひとつが、同時代人によってすら、チマローリの作品が「カナレット作」と見なされていたためだったようです。
総目録化の試みは、
F. Spadotto, 'Un artista dimenticato: Giovan Battista Cimaroli,' Saggi e memoire di storia dell'arte, XXIII (1999), pp.129-87.
です。
YouTubeに、「カナレットとチマローニ―牛追い」と題された3分弱の映像を見つけました。
Canaletto e Cimaroli, La caccia dei tori - Dario Succi
http://www.youtube.com/watch?v=BbsRGqWytME
イタリア語で、カナレットとチマローニの共同制作について紹介しています。
作品も、ほぼ同じ構図で、本作のヴァリエーションのようです。左手の建物の客席に掛かった垂れ幕に着目するとはっきりとした違いが認められます。YouTubeで紹介されている作品では、かなり色とりどりに塗られています。

© Photo National Gallery, London / courtesy of the owner
チマローリ《1740年2月16日、ザクセンのフリードリヒ・クリスティアンの到着を祝ってサン・マルコ広場で雄牛を追う人々》、1740年、油彩・カンヴァス、153×202.5cm、個人蔵(イギリス)
画像の入手元は「F Stops」。
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-027.jpg
ウィキペディアのチマローリについての解説は、イタリア語版の方が英語版よりちょっとだけ充実しています。
http://it.wikipedia.org/wiki/Giovanni_Battista_Cimaroli
http://en.wikipedia.org/wiki/Giovanni_Battista_Cimaroli
主に背景画の担当だったこと、その後イギリスへ渡って多くの注文制作を行ったことなどが読み取られます。
展覧会出品作は本作1点のみ。
図録の解説によれば、この画家が注目されるようになったこと自体最近の話で、1999年に71点の作品を掲載してカタログ・レゾネ(作品総目録)化が試みられていますが、その後にも、まだまだ新しい作品が見つかっている状況とのことです(「ヴェネツィア」展図録、p. 100.)。
そうした理由のひとつが、同時代人によってすら、チマローリの作品が「カナレット作」と見なされていたためだったようです。
総目録化の試みは、
F. Spadotto, 'Un artista dimenticato: Giovan Battista Cimaroli,' Saggi e memoire di storia dell'arte, XXIII (1999), pp.129-87.
です。
YouTubeに、「カナレットとチマローニ―牛追い」と題された3分弱の映像を見つけました。
Canaletto e Cimaroli, La caccia dei tori - Dario Succi
http://www.youtube.com/watch?v=BbsRGqWytME
イタリア語で、カナレットとチマローニの共同制作について紹介しています。
作品も、ほぼ同じ構図で、本作のヴァリエーションのようです。左手の建物の客席に掛かった垂れ幕に着目するとはっきりとした違いが認められます。YouTubeで紹介されている作品では、かなり色とりどりに塗られています。
カナレット《岸から見た大運河の入口とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ》、1743年頃、ワシントン、ナショナル・ギャラリー [Venezia]
ワシントンの「ヴェネツィア」展の図録は、画家別に図版を整理してあります。
1. ガスパール・ファン・ウィッテル(Gaspar van Wittel, called Gaspare Vanvitelli, 1652/3-1736)
2. ルカ・カルレヴァリス(Luca Carlevarijs, 1663-1730)
3. ヨハン・リヒター(Johan Richter, 1665-1745)
4. カナレット(Giovanni Antonio Canal, called Canaletto, 1697-1768)
5. ジョヴァンニ・バッティスタ・チマローリ(Giovanni Battista Cimaroli, 1687-1771)
6. アントニオ・ジョリ(Antonio Joli, 1700-1777)
7. ミケーレ・マリエスキ(Michele Marieschi, 1710-1743)
8. ベルナルド・ベロット(Bernardo Bellotto, 1722-1780)
9. ピエトロ・ベロッティ(Pietro Bellotti, 1725-1800)
10. フランチェスコ・ティローニ(Francesco Tironi, 1775-1800頃ヴェネツィアで活躍)
11. フランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi, 1712-1793)
以上、11名の画家による展覧会で、日本では馴染みのない画家がほとんどです。カナレット、グアルディ、カナレットの甥のベルナルド・ベロットくらいがよく知られている、と言えるでしょう。
で、順番からいって今日はカナレットということになります。
カナレットの本展出品作について、すでにこのブログでは、2011年1月21日、22日、23日と2月1日で合計4点紹介しているのですが、今日取り上げたいのは、図録に掲載されている26点中、私が一番見たいと思っている作品です。

カナレット《岸から見た大運河の入口とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ》、1743年頃、油彩・カンヴァス、114.5×153.5cm、ワシントン、ナショナル・ギャラリー
画像の入手元はいつもの「F Stops」です。
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-030.jpg
ワシントン、ナショナル・ギャラリーの同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.nga.gov/fcgi-bin/tinfo_f?object=32589
http://www.nga.gov/fcgi-bin/timage_f?object=32589&image=5196&c=
ヴァネツィア・ビエンナーレ主会場のカステッロ公園やアルセナーレから街の中心部へ歩いて帰る途中で、何度もこんな光景を目にしたように思います。もちろん時代は違っていますが。今なら土産物を売るワゴンが視界に入っているはずです。
カナレットは、大運河入口とサルーテ教会を望む風景をほかにも描いていますし、それらもまた展覧会に出品されていますが、この作品を描いた目線は、岸辺を歩く人の目の高さに近いように感じられます。他の作品は、全体をパノラマ的に描き出すためか、やや俯瞰気味に感じられます。
昨日紹介したカルレヴァリスの作品にもその傾向があります。
幅1メートル50センチくらいで、それほど大きな絵ではありませんが、この作品の前に立ってみて、自分がこの辺りを歩いているときの感覚が呼び覚まされるかどうか、体験してみたいという気になるのです。
ちなみに、この作品もワシントン会場のみの展示となっています。
1. ガスパール・ファン・ウィッテル(Gaspar van Wittel, called Gaspare Vanvitelli, 1652/3-1736)
2. ルカ・カルレヴァリス(Luca Carlevarijs, 1663-1730)
3. ヨハン・リヒター(Johan Richter, 1665-1745)
4. カナレット(Giovanni Antonio Canal, called Canaletto, 1697-1768)
5. ジョヴァンニ・バッティスタ・チマローリ(Giovanni Battista Cimaroli, 1687-1771)
6. アントニオ・ジョリ(Antonio Joli, 1700-1777)
7. ミケーレ・マリエスキ(Michele Marieschi, 1710-1743)
8. ベルナルド・ベロット(Bernardo Bellotto, 1722-1780)
9. ピエトロ・ベロッティ(Pietro Bellotti, 1725-1800)
10. フランチェスコ・ティローニ(Francesco Tironi, 1775-1800頃ヴェネツィアで活躍)
11. フランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi, 1712-1793)
以上、11名の画家による展覧会で、日本では馴染みのない画家がほとんどです。カナレット、グアルディ、カナレットの甥のベルナルド・ベロットくらいがよく知られている、と言えるでしょう。
で、順番からいって今日はカナレットということになります。
カナレットの本展出品作について、すでにこのブログでは、2011年1月21日、22日、23日と2月1日で合計4点紹介しているのですが、今日取り上げたいのは、図録に掲載されている26点中、私が一番見たいと思っている作品です。
カナレット《岸から見た大運河の入口とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ》、1743年頃、油彩・カンヴァス、114.5×153.5cm、ワシントン、ナショナル・ギャラリー
画像の入手元はいつもの「F Stops」です。
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-030.jpg
ワシントン、ナショナル・ギャラリーの同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.nga.gov/fcgi-bin/tinfo_f?object=32589
http://www.nga.gov/fcgi-bin/timage_f?object=32589&image=5196&c=
ヴァネツィア・ビエンナーレ主会場のカステッロ公園やアルセナーレから街の中心部へ歩いて帰る途中で、何度もこんな光景を目にしたように思います。もちろん時代は違っていますが。今なら土産物を売るワゴンが視界に入っているはずです。
カナレットは、大運河入口とサルーテ教会を望む風景をほかにも描いていますし、それらもまた展覧会に出品されていますが、この作品を描いた目線は、岸辺を歩く人の目の高さに近いように感じられます。他の作品は、全体をパノラマ的に描き出すためか、やや俯瞰気味に感じられます。
昨日紹介したカルレヴァリスの作品にもその傾向があります。
幅1メートル50センチくらいで、それほど大きな絵ではありませんが、この作品の前に立ってみて、自分がこの辺りを歩いているときの感覚が呼び覚まされるかどうか、体験してみたいという気になるのです。
ちなみに、この作品もワシントン会場のみの展示となっています。
カルレヴァリス《1707年9月22日、英国大使チャールズ・モンタギュー第4代マンチェスター伯爵に対するドージェ宮での歓迎式典》、1707-08年頃、バーミンガム美術館 [Venezia]
カルレヴァリスの作品はワシントンの「ヴェネツィア」展に4点出品されます。
そのうちすでに2点をこのブログで紹介しました。また、「F Stops」で見ることができる41点の画像には3点が含まれています。
今日は、その3点以外の1点を紹介します。

カルレヴァリス《1707年9月22日、英国大使チャールズ・モンタギュー第4代マンチェスター伯爵に対するドージェ宮での歓迎式典》、1707-08年頃、油彩・カンヴァス、132×264cm、バーミンガム美術館
バーミンガム美術館の同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.bmagic.org.uk/objects/1949P36
http://www.bmagic.org.uk/objects/1949P36/images/135902
同展図録の著者チャールズ・ベディントンによれば、
本作品のように、海外から到着した貴族や大使の様子を描くことによって、そうした顧客を開拓し、人気主題として定着させたのが、カルレヴァリスのヴェネツィア風景画史への貢献、ということになりそうです。
"One of his innovations proved of irresistible appeal to visiting dignitaries - views of the city incorporating formal receptions or regattas given in their honour and in which they themselves would feature."(p.59.)
そのうちすでに2点をこのブログで紹介しました。また、「F Stops」で見ることができる41点の画像には3点が含まれています。
今日は、その3点以外の1点を紹介します。

カルレヴァリス《1707年9月22日、英国大使チャールズ・モンタギュー第4代マンチェスター伯爵に対するドージェ宮での歓迎式典》、1707-08年頃、油彩・カンヴァス、132×264cm、バーミンガム美術館
バーミンガム美術館の同作品を紹介するページURLは以下の通りです。
http://www.bmagic.org.uk/objects/1949P36
http://www.bmagic.org.uk/objects/1949P36/images/135902
同展図録の著者チャールズ・ベディントンによれば、
本作品のように、海外から到着した貴族や大使の様子を描くことによって、そうした顧客を開拓し、人気主題として定着させたのが、カルレヴァリスのヴェネツィア風景画史への貢献、ということになりそうです。
"One of his innovations proved of irresistible appeal to visiting dignitaries - views of the city incorporating formal receptions or regattas given in their honour and in which they themselves would feature."(p.59.)
カルレヴァリス《サン・マルコ広場、東を望む》、1710-15年頃、キプリング・ホール(ヨークシャー) [Venezia]
「ヴェネツィア」展の図録を読んで、昨日ご紹介したカルレヴァリスにますます興味が湧いてきました。
例えば、彼は見本帳のようなものを作っていて同じ人物を繰り返し登場させています。

カルレヴァリス《サン・マルコ広場、東を望む》、1710-15年頃、油彩・カンヴァス、86×163.5cm、キプリング・ホール(ヨークシャー)
画像の入手元は以下のサイトです。
The F Stops Here - one stop for visual information
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-025.jpg
この作品に登場する人物のうち、画面の左手前で黒いマスクをつけ、ピンクのドレスを着て、左手に扇子を持っている女性が、このブログで2011年2月4日に紹介したポール・ゲッティ美術館蔵の《昇天祭のサン・マルコ水域からの岸辺》の絵の中にも登場します。画面右の船に乗り、ほぼ中央に立っている女性がそうです。
ブログで紹介したゲッティ美術館の画像では小さくて見づらいので、「F Stops」の画像へリンクを張っておきます。こちらの画像なら細部まで確認できます。
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-012.jpg
オイル・スケッチで制作されたこの女性像の見本は、現在ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館に所蔵されています。
Victoria and Albert Museum / A Masked Lady
http://collections.vam.ac.uk/item/O134504/oil-painting-a-masked-lady/
例えば、彼は見本帳のようなものを作っていて同じ人物を繰り返し登場させています。
カルレヴァリス《サン・マルコ広場、東を望む》、1710-15年頃、油彩・カンヴァス、86×163.5cm、キプリング・ホール(ヨークシャー)
画像の入手元は以下のサイトです。
The F Stops Here - one stop for visual information
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-025.jpg
この作品に登場する人物のうち、画面の左手前で黒いマスクをつけ、ピンクのドレスを着て、左手に扇子を持っている女性が、このブログで2011年2月4日に紹介したポール・ゲッティ美術館蔵の《昇天祭のサン・マルコ水域からの岸辺》の絵の中にも登場します。画面右の船に乗り、ほぼ中央に立っている女性がそうです。
ブログで紹介したゲッティ美術館の画像では小さくて見づらいので、「F Stops」の画像へリンクを張っておきます。こちらの画像なら細部まで確認できます。
http://takethef.com/wp-content/uploads/2011/02/2866-012.jpg
オイル・スケッチで制作されたこの女性像の見本は、現在ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館に所蔵されています。
Victoria and Albert Museum / A Masked Lady
http://collections.vam.ac.uk/item/O134504/oil-painting-a-masked-lady/
カルレヴァリス《サン・サルヴァトーレ教会》、1703年、大英博物館 [Venezia]
「ヴェネツィア」展の図録には、ルカ・カルレヴァリスが1703年に刊行して評判をとった版画集『ヴェネツィアの建物と風景(Le Fabriche, e Vedute di Venetia)』から参考図版2点が紹介されています(p. 156の図56、p. 158の図59)。
そのうちの図59が、

カルレヴァリス《サン・サルヴァトーレ教会》、1703年、銅版画、20.6×29.1cm、大英博物館
です。
画像の入手元は、大英博物館。同館サイトの蔵品検索では92点の作品情報がヒットし、そのうち91点について図版を見ることができます。
http://www.britishmuseum.org/research/search_the_collection_database/search_results.aspx?queryAll=People%2f!!%2fOR%2f!!%2f130052%2f!%2f130052-2-60%2f!%2fPrint+made+by+Luca+Carlevaris%2f!%2f%2f!!%2f%2f!!!%2f&objectId=1446960&partId=1&searchText=Luca+Carlevarijs&fromADBC=ad&toADBC=ad&numpages=10&images=on&orig=%2fresearch%2fsearch_the_collection_database.aspx¤tPage=1
図録の図56「別の角度から見たアルセナーレの門」は、同サイト上に公開されている91点には含まれていません。
同版画集あるいは関連図書の国内所蔵がないか、NACSIS WebcatとALCで検索をかけてみたところ、
NACSIS Webcatで、東大の美術史研究室に、
Isabella Reale, Dario Succi, Bernard Aikema, Luca Carlevarijs: e la veduta veneziana del Settecento (Milano: Electa, 1994).
という展覧会図録が、
また、国立西洋美術館では次の2件の蔵書がヒットしました。
Vedute di Venezia alla fine dell '600 / Luca Carlevarijs; a cura di Fabio Fiorani ; commento alle immagini di Francesca Maria Bonetti ; riproduzioni fotografiche di Araldo De Luca. -- D. Audino, [198-?]. -- (Collana vedute d'Italia ; v. no 1).
Luca Carlevarijs. -- "Le Tre Venezie..., [1945].
これらを見れば、複製図版や関連作品が見られると思います。
大英博物館のサイトで91点すべてを見て、確かに18世紀を通してカナレットたちによって描かれたヴェネツィア風景に先駆ける構図のものがいくつか確認できました。また、銅版画という観点では、ヴェネツィア出身でローマの遺跡を題材とした版画シリーズで人気を博したピラネージ(1720-1778)の先駆的存在としても興味深い、ということを感じました。
「Le Fabriche, e Vedute di Venetia」をGoogleで検索して、同版画集のオークション記録を見つけました。
CHRISTIES
http://www.christies.com/LotFinder/lot_details.aspx?intObjectID=306828
1997年12月のオークションで、£12,650。
当時のレートでざっと250万円くらいでしょうか。
いつか本物を見てみたいものです。
そのうちの図59が、

カルレヴァリス《サン・サルヴァトーレ教会》、1703年、銅版画、20.6×29.1cm、大英博物館
です。
画像の入手元は、大英博物館。同館サイトの蔵品検索では92点の作品情報がヒットし、そのうち91点について図版を見ることができます。
http://www.britishmuseum.org/research/search_the_collection_database/search_results.aspx?queryAll=People%2f!!%2fOR%2f!!%2f130052%2f!%2f130052-2-60%2f!%2fPrint+made+by+Luca+Carlevaris%2f!%2f%2f!!%2f%2f!!!%2f&objectId=1446960&partId=1&searchText=Luca+Carlevarijs&fromADBC=ad&toADBC=ad&numpages=10&images=on&orig=%2fresearch%2fsearch_the_collection_database.aspx¤tPage=1
図録の図56「別の角度から見たアルセナーレの門」は、同サイト上に公開されている91点には含まれていません。
同版画集あるいは関連図書の国内所蔵がないか、NACSIS WebcatとALCで検索をかけてみたところ、
NACSIS Webcatで、東大の美術史研究室に、
Isabella Reale, Dario Succi, Bernard Aikema, Luca Carlevarijs: e la veduta veneziana del Settecento (Milano: Electa, 1994).
という展覧会図録が、
また、国立西洋美術館では次の2件の蔵書がヒットしました。
Vedute di Venezia alla fine dell '600 / Luca Carlevarijs; a cura di Fabio Fiorani ; commento alle immagini di Francesca Maria Bonetti ; riproduzioni fotografiche di Araldo De Luca. -- D. Audino, [198-?]. -- (Collana vedute d'Italia ; v. no 1).
Luca Carlevarijs. -- "Le Tre Venezie..., [1945].
これらを見れば、複製図版や関連作品が見られると思います。
大英博物館のサイトで91点すべてを見て、確かに18世紀を通してカナレットたちによって描かれたヴェネツィア風景に先駆ける構図のものがいくつか確認できました。また、銅版画という観点では、ヴェネツィア出身でローマの遺跡を題材とした版画シリーズで人気を博したピラネージ(1720-1778)の先駆的存在としても興味深い、ということを感じました。
「Le Fabriche, e Vedute di Venetia」をGoogleで検索して、同版画集のオークション記録を見つけました。
CHRISTIES
http://www.christies.com/LotFinder/lot_details.aspx?intObjectID=306828
1997年12月のオークションで、£12,650。
当時のレートでざっと250万円くらいでしょうか。
いつか本物を見てみたいものです。






